自己紹介




森 芳雄 薔薇


 「簡文」という文字を見て、これは何だろうと

思われた方が多いのではないでしょうか。

 書簡の簡かと思われた方も多いかもしれませんが、

簡文という言葉は広辞苑にもありません。

 この簡は、簡単の簡なのです。

 私は定年後、サラリーマン時代に買い込んだ本を、

初読、再読しているのですが、陸奥宗光の蹇蹇録を

読んだとき、こんな名著が、旧仮名遣いで、漢文調で、

難解な文体のままでよいのだろうかと疑問を持ちました。

 蹇蹇録は、政治学を学ぶもの、政治に携わる者に

とっての必読書です。この原文のままでは、蹇蹇録は

一部の研究者のものであって、国民一般の共有物には

ならないのではないか。少なくとも高校生には簡単に

読める現代文にすべきではないだろうか。

 こう考えて、浅学を顧みず、現代文に書き直してみ

ました。あれこれ雑事もあって、三年ほどかかって完成

しました。

 さてどういう方法で発表するか。二、三当ってみま

したが、こんな大量のコンテンツをすんなりと受け入れて

くれるところはありません。

そこで意を決して自分のホームページを作ることにしま

した。幸い近所にパソコン教室があって、そこの親切な

先生がHP作成方法を教えてくれることになり、苦労の連

続で、やっと自分のHPが陽の目を見た次第です。

 古典の現代文・化は、たとえば源氏物語など著名な学者

や作家が試みていますが、江戸や明治時代の文献は、ほと

んどそれがなされていないと思います。もう著作権も切れ

ているわけですから、もっと現代文・化(私はこれを

簡文・化と呼びたい)に取り組んで、国民にとって身近な

ものにすべきです。原著者も墓の中で喜んでくれるのでは

ないでしょうか。

                    (平成26.5.19記)

略歴:昭和12年名古屋市に生まれる。愛知県立旭丘高校を経て

   昭和36年東京大学法学部政治コース卒業。会社勤務を経て

   現在に至る。京都市在住。